彼女の両親は、裕也の両親よりも年齢層が高いし、彼女の兄の結婚の時、両家で、揉めて雰囲気が悪くなったこともあり、折れてくれた。
そんなこんなで、田舎で結婚式をあげ今住んでいる大都市近郊の市で、披露宴を催した。
そして、家探しは、二人の通った大学の近くの町にした。
裕也の職場に近く彼女の勤務先からは少し距離が
ある。
そして彼女は、妊娠した。
思えば、出会いから、入籍同居まで、3ヶ月。
その間に数々のミッションをクリアし、そして第一子誕生。
マンション購入、転職。
1本の電話から、半年前には、考えられない新婚生活が始まった。
いろいろなイベントを2人でやりきり、トラブルも何とか乗り切った。
妻子のために転職もした。
激動の2年間だったが、随分と成長したように思う。
1枚しかないワイシャツで撮った写真。
どうしても外さなかったネックウォーマーは、次の冬には、いらなくなった。
1本の電話になぜでてしまったのかは、わからないが、電話にでてよかった。
情報サービスの担当者の言葉に従ったのは、納得できたからだ。
学生気分の抜けないままに同棲するより、プロポーズ、親の挨拶、両家顔合わせ。入籍、同居、マンション購入、出産、一戸立ち購入、、、
同世代の友人よりは、責任感から、しっかりしたと思う。
筋を通してよかった。
仕事もがんばるしかない。
早く結婚して子供を持ちたかった。
そのためにがんばった。
振り替えれば、全部が、面倒でもなく2人のためにいまや家族のためにがんばれた。
そして2人の絆は、少しずつ深まったように思う。
23歳の結婚、早すぎることは、何もないと思う。