『若者の4人に1人は結婚できない!』
『就職には「就活」が結婚には、「婚活」が必須の時代が始まっている!』
家族社会学者の山田昌弘さんと少子化ジャーナリストの白河桃子さんの共著で【「婚活」時代】を読みました。
2008年の発行ですが、わたしが、2009年から2018年まで、3000人以上の結婚したい男女に会って日々感じていたことが、数字で証明されています。
また、2008年の統計とそこから10年は、結婚に関して変わっていないということもわかりました。
私達、結婚のプロにとって常識なことが、30オーバーの人達にとって、未婚、既婚にかかわらず、全然認識されていません。
逆に20代には、『「婚活」しないと結婚できない』という認識があります。
2009年当初には、結婚相談所には、いなかった20代前半が、2018年には、珍しくなくなりました。
婚活で、いわれる年収600万男子の青田刈りですね。
結婚の条件ですが、≪主に男性は、年齢。女性は、年収に拘る方が多いです。≫
女性からいえば、本にあるように稼げる女性も稼げない女性も希望する男性の像は同じです。
未婚女性の40%が年収600万以上の男性を希望しますが、未婚男性25歳~34歳で、年収600万以上は、3.5%です。
100人中3人です。
時代はとっくに変わっているのに男性も女性も親世代のような結婚を漠然と考えている。
皆さん声を揃えて「(親世代のように)そのうち結婚できると思っていたが、自分でなにかしないと結婚できないと気付きました。」といいます。
ライフスタイルも、女性は、「専業主婦でも、家事は得意じゃないし、今の生活を落としたくない。」といいます。
“親の家に住み、家事もせずに、働いたお金をお小遣いにする今の生活です。”
この結婚に男性側にどんなメリットがあるんでしょうか?
男性側も負けていません。
600万以上稼げる男性ほど、今までのようにお金を使いたいので、文中にもあるように、パートナーに稼げる女性を求めます。
家事も育児も手伝うけどメインは、女性にしてほしい(フルタイムで働いてですよ!)と考えています。
親世代のような右肩上がりの経済環境は、とっくに終わっています。
親世代のような結婚は女性も男性も無理だということを、2人がよく話し合って、その前に世間を知って、どういうライフスタイルを送っていくのか、よく考えて、自分にみあった婚活をしていってほしいです。
この本を読んで、皆さんに、現実を教え、より良い婚活をしてもらい、人生をともに歩むパートナーをみつけてもらうことは、私達の大きな任務だと強く思いました。