登録してみると、その日のうちに沢山お申し込みがあって驚いた。
「本当だったんだ。」
なかでも、2人は、山田のタイプの女性で「こんな人が申し込んで来るなんて」とびっくりした。
早速OKをだした。
申し込むほうは、とりあえず10人と言われていたのでどの人もきれいで選びずらかったが、申し込んみた。
中でも同い年、学年は1つ下になる亜紀さんは、どことなく玲子先生に似ているし、趣味がピアノというところが、ドツボにはまってしまった。
「亜紀さんにあいたい。」「いいお返事もらえるだろうか?」ドキドキして数日をすごした。
数日後、亜紀さんからOKが来た時は、本当に飛び上がった。
申し込んできた2人と都合3人の女性と2週間くらいの間にあうことになった。
そこで、前週には、担当者に言われたように下見にいった。
京都まで下見にいき、時間もはかり、席も予約した。
「相手の女性に写メおくりましょうか?」といって、担当者に止められた。
当日は、暑かったので、スーツを着て行って汗だくになってはいけないので、着替えて、近くのロッカーに荷物をあずけて、待ち合わせ場所にでむいた。
ホテルのラウンジでは、どの女性もお相手に見えておちつかなかった。
お相手の女性は、写真よりは、老けてみえたが、2歳下の女性で、山田は、一生懸命、趣味の寺社巡りやスィーツのはなしなどをした。
1時間くらいお話をして、帰って、相談所の事務所で担当者に報告をした。
担当者は、「そんなに、ちゃんと、やってくださっていたら、絶対に結果がでますよ。理想の人にであえてよかったですね?ほんとに、お申し込みあったでしょ?」といっていた。
1回目は、大変緊張したが、今までに取り組んだことのないことばかりだったので、意外と新鮮で、毎日にはりがあった。
いよいよ、亜紀さんと会う日がやってきた。
今回は、梅田のラウンジだった。
席を両名の名前で予約していたので、早めにいったが、5分くらい前に、店にはいった。
亜紀さんは、来ていた。写真通りの優しい笑顔、白いブラウスに、薄手の淡いイエローのカーディガンを、はおっていた。「イメージどおり」挨拶をかわしたあと、亜紀さんが、「お暑いのに、ジャケットお召しなってくださったんですね?どうぞ、お脱ぎになってください。」といった。
「優しい」「この人だ!」と思った。
ピアノは、今は、あまり弾いてないそうだ。
1人目の女性からは、お断りがきた。
「亜紀さんのほうがいいから、丁度よかった」くらいに思っていたが担当者からは、「何話ました?」と聞かれ、「自分の趣味の話」と答えると「もっと、お相手に話してもらうようにしてくださいね」といわれた。
3人目の女性は、あまりピンとこず、自分から断った。
亜紀さんとの二回めのデートは、梅田のホテルのレストランでイタリアンのランチにした。
これも、1人で予行練習済である。決して、安いランチでは、ないが、亜紀さんのためだもの・・・
亜紀さんが、「山田さんは、私とは、1歳しかかわらないから、私には、もったいないわ。もっと年下
の人が、いいんじゃないですか?」というのを、がんばって、否定した。
が、10日ほどして、やはり、担当者を通じて断ってきた。
ガッカリしている暇は、ない。
たくさんの女性のなかから、こんどは、38~9の女性を中心に申し込むことにした。