今、世間を賑わせている千葉県の両親による小学生児童の虐待死ですが、なんとも痛ましい事件で、実子を殺す・・・しかもひどい殺しかたが罪もない幼い子供の身の上に起こったかと思うといたたまれない気持ちでいっぱいです。
私は、前職、大手結婚情報サービス時代に3000人をコンサルティングしましたが、そのなかには、「父親に虐待を受けていたので」と言った男性を、思い出しました。
彼は、その当時37~8歳で、他社で活動し、2度ほど結婚が決まりかけては、やめたといいます。
「結婚したいという気持ちは本当です。でも、子供は、持ちたくない、持つのが怖い。自分の父親のようなことを、自分もするんじゃないか?」といった理由で、2度も結婚を、直前でやめてしまったようです。
その方の母親も、暴力をふるわれていたようです。
結婚したい気持ちは、あっても踏み切れない。恐怖を払拭できない。
親子関係が結婚に及ぼす影響のつよさを、感じました。
「芸能人の2世や、スポーツ選手の2世で親を凌ぐひとがなかなかいない中、悪い慣習だけが、繰り返されると考える必要はないんじゃないですか?」と私は、いいましたが、根拠はありませんでした。
でも、今回、この事件のあと、過去に事故死で処理された3歳の弟さんと高校で家をでるまで、父親の暴力をうけ続けた男性が、体験を語り、子供さんをもっていらしゃるのをテレビでみて、「間違いではなかった。」とむねをなでおろしました。
親に愛された記憶の少ない方は、他人に気に入られようと、自分を殺して、ひとに迎合してしまう傾向があり、無理しているので、人間関係に疲れ切ってしまうようにみえました。
その時は、3度目の正直、結婚に向けて、踏み出されました。
幸せになっていてほしいです。
暴力では、ないにしろ、育児放棄でいまだったら、そんなこと考えられないと思った男性もいました。
たしか、28歳位だったと思います。
2歳のときに、お母さんが病死して、トラック運転手だったお父さんは、お金を置いて、何日も家を留守にしたらしいです。
近所の人や周りの方が、食べさせてくれたりして大きくなったということでした!!
高卒後、自力で医療系の資格をとっていました。
そのすぐあとに、『母親が離婚して、再婚して、10歳以上年の離れた弟がいる。自分の居場所はどこにもない。」という、これも医療系の26歳の女性が入会され、似たような境遇の人が続くなぁと2人をひきあわせました。
でも、上手くいかなかった。男性がいうには、「家庭の愛情を知らない者同士では、だめなんです。逆の境遇で、思いっきり幸せな家庭で育った方に、家庭の幸せとはこういうものだと教えてほしい。」ということでした。
女性のほうは、すぐ決まりました。
「私を求めてくれている。」だけでいいそうです。
男性も決まられました。
両親が不仲で、「結婚がいいものと思えない」という方は、たくさんいました。
決まりそうになったら、ぶちこわしたり、逃げ出したり、決まりそうもない人とつきあったり・・・
みなさん、幼少期の分も幸せになっていてほしいと心から思います。
とともに、親に愛され兄弟に囲まれ普通に育つということが有り難い恵まれたことなんだと実感しました。